イノシシや鹿を獲るとき
僕はくくり罠という罠を使うと言う事を以前書きましたが
今回は少しそのくくり罠の話を
魚でも定置網なのか延縄なのか、釣りなのかなど
漁法にも色々あり、味も違うと聞きますが
鹿やイノシシにも同じことが言えるのではないかなと思います
大きく分けると、檻なのか、鉄砲なのか、くくり罠なのか
僕は生きて捕まえて帰るためにこのくくり罠という方法を選択しています
鉄砲はもちろんその場で死んでしまいますし
檻で捕獲すという方法は、檻という制限された空間で生きて捕まえるのは
大変危険が大きく、リスクと結果が釣り合わないのではないかなと思います
さて、このくくり罠
まさに自然との知恵比べです
丸型の仕掛けを土に埋め
そこを獣が踏むと、捕獲するという仕組みなのですが
広い、広い山の中で
直径十数センチの円を踏ませなければならないのです
一見、無くしてしまったマチ針を、グラウンドに落としたコンタクトレンズを
遠い昔に見たような気がする督促ハガキを、、、探すような
絶望的な確率に思えますが、(無論、全て体験済みでありますよ)
そうでもありません、むしろより複雑で変化に富んではいますが
なんでもよくよく紐解いて行けば
法則というものがあり理があります
だだっ広い山々と言っても
その山を知れば知るほど
1平方メートルの中にも歩きやすい場所、歩きにくい場所があり
山から山へ、山から谷へと移るとき
必ず通る場所というものがあり
それらは意外と限定的なのです
くくり罠をかける時はそう言った物を読み解き
罠を仕掛けるのです
毎日罠を見回りに行くこともそうですが
必死に自然を観察し、嗅ぎ、聞き、感じる
自然との関わりがとても強い猟法だと思います
僕はそうやって毎日少しずつ読み解いて勝負する
この方法が好きです
だんだんと見えなかった物が見えるようになったり
感じられるようになったりと
変化に富ます
より良い掛け方はないかなと
今日もまた探ってみようと思います